ゆとり教育とは、平成10年度から平成11年度に全面改訂された学習指導要領に基づき、それ以前と比較して、授業時間や教育内容を削減した学校教育全般を示します。
対義語に詰め込み教育があります。
文部省(現:文部科学省)は、平成10年12月14日に幼稚園教育要領、小学校及び中学校学習指導要領を、平成11年3月29日に高等学校学習指導要領、盲学校、聾学校及び養護学校幼稚部教育要領、小学部・中学部学習指導要領、高等部学習指導要領を全面改訂しました。
これは、平成14年度から完全実施された「完全学校週5日制」のもと、各学校が「ゆとり」の中で「特色ある教育」を展開し、子どもたちに基礎的・基本的な内容を確実に身に付けさせ、自ら学び自ら考える力(生きる力)をはぐくむことを目的としています。
具体的には、年間授業時数が改訂前より年間70単位時間(週当たり2単位時間)縮減され、高等学校の卒業に必要な修得総単位数も、改訂前の80単位以上から74単位以上に変更されました。
また、児童生徒にとって高度になりがちな内容などを削減し、算数・数学、理科などは、授業時数のおおむね8割程度の時数で標準的に指導しうる内容に変更されました。一方、新たに「総合的な学習の時間」や「絶対評価」などが導入されました。
この学習指導要領に基づいた、学校教育を受けた世代は「ゆとり世代」と呼ばれています。
しかし、学力の低下などの多くの問題が指摘される中、これに対応するために平成15年度には学習指導要領の一部改訂が行われ、平成20年度からの全面改訂では、授業数の増加や総合的な学習の時間の削減などが実施されました。
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